10日目 創作キャラに命を与えるたったひとつの質問
10日目。
現在クレイジー枠の天才キャラを書いているが、めちゃくちゃ楽しい。キャラの言動に翻弄されつつ、ツッコミながら書いている。
自分で考えてんのに何を翻弄されてんだよ、と思うかもしれない。でも、そんな人は一回だけでも小説なりマンガなりを書いてみてほしい。きっとわかるから。キャラが自我を持つと作者の言うこと全然聞いてくれないから。でも、大抵の場合、上手く手綱を引いてやれば、当初よりも面白い展開に導いてくれることが多い。
なんでキャラに自我が芽生えたかというと、キャラ設定をわりとしっかり固めたためだと思う。
これをすると、妄想の中の存在に確かな立体感が生まれ、現実味と説得力を持ったままキャラが勝手に動いてくれるのだ。
どこかで読んだのか、いろんな意見を自分なりにまとめたのか忘れたが、キャラ作りに大切なのは「過去」だと思う。
創作に限らず、「過去の記憶」がその人を形作る。犬が苦手なのは、死んでしまった愛犬を思い出すから。切れない刀を提げているのは、かつて多くの人を斬り殺してきた戒めから。麦わら帽子を被っているのは、とある男に託されたから……とか。
ワイは新しいキャラに、過去のトラウマや、大きな影響を与えた出来事を質問する。そうすると、キャラの触れられたくない闇や、心の古傷を知ることができる。
それが分かればしめたものだ。そこから、キャラの隠し事や満たされない欲望、恐怖を覚える対象や倫理観に人生哲学まで分かる。
ただ、まぁ、言うまでもないことだけど、女の子たちがいちゃいちゃするようなほのぼの系のキャラには、この質問はあまり効力を発揮しない。
ポップなストーリーをお望みなら、世界観を考慮した上であまり重くならない程度にしておいた方が良いだろう。一消費者として切に願う。
そこをいくと(どこだよ)バンドリは女の子がいちゃいちゃするだけの話かと思いきや、突然キャラのトラウマを抉ってくるので油断ならん。
ただ、シリアスもいける深みのあるキャラ設定の土台があるからこそ、バンドリのキャラはみんな魅力的なんだろう。
言ってることめちゃくちゃだが、とにかくみんなレッツ創作。ワイが言いたいのはそれだけだ。
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