22日目

 

夢野久作さんのドグラ・マグラ

 

読んでると「これだよこれー」って感じで脳に文章が染み渡る感覚がする。

 

まだ少ししか読んでないけど、主人公の思考回路や心理描写がギリ共感できるんだけど、ガンギマリにやべーやつなのも伝わってくるギリギリの描写力ね。

 

すごい。こういうやべーやつ書きたいよね。

 

思うんだけど、やべーやつって、一見するとわりとまともな常識は持ち合わせているんだけど、ありきたりな言葉を使うと脳のどこかのネジが外れてるんだろう。

 

報酬系とか損得勘定の基準がズレてるのかね。殺人<心の平穏の吉良吉影とか。

 

まともだと思ってた人が、ふとした瞬間にえげつない狂気をのぞかせてしまうのが怖いね。普通っぽい人が、そこらへんのセミの抜け殻を拾って唐突に食べだしたらくっそ怖い。

 

えーと何の話だっけ。セミの抜け殻は蝉退という漢方として食われたり、一部地域では素揚げな佃煮、味噌汁の具として食卓に並ぶこともあるらしいので、自分のものさしで人をやべーやつ扱いするのはほどほどにしよう。