30日目 グループホームに行くばーちゃんの話

 

おととい。日曜日のことだ。夜飯に、家族でばーちゃんと寿司を食べた。

 

ワイの家は、1階にばーちゃんが住んでいて、ワイら家族は2階に住んでいる。同じ家に住んではいるがお互いに不干渉なので、ばーちゃんとはいわば半別居状態だ。

 

だからまぁレアなイベントだったわけだ。ばーちゃんが加わって楽しい食卓だった。

 

 

 

で、寿司会が解散して2階に戻ってきたら、マッマが家族を集めて言ったんだ。

 

「来週から、ばーちゃんは家を出てグループホームに入る」って。

 

グループホームってのは、認知症のお年寄りたちが、スタッフの援助を受けつつ、共同生活を行う、介護福祉施設のことだ。ばーちゃんは認知症なんだ。

 

まぁ、急にばーちゃんと寿司なんて、そんなことだろうとは思ってたよ。パッパがグループホームの受け入れ先を1年以上前から探してたのも知ってたし。

 

この日が来るとはわかっていたが、その現実を唐突に突きつけられると、やはり寂しかった。

 

ワイは昔、ばーちゃんが認知症になる前の頃によく一緒に遊んでいた。そのためか、ワイの名前や血縁関係は忘れてしまっているが、あの頃と同じように優しくしてくれる。

 

でも、認知症ってのは、そんな甘いこと言ってられないような、本当に大変な病気なんだよな。

 

眠くて頭が働かないので明日に続く。